感動の学級経営中学校編「思いやりがあふれるクラス作りのコツ」

学級経営

感動の学級経営中学校編「思いやりがあふれるクラス作りのコツ」

教師の業務は、授業に生徒指導、掃除に給食、事務作業と、多岐に渡ります。みなさんも、日々慌ただしい毎日をお過ごしだと思います。その中でも、【学級経営】は教師として大きなウエイトを占めていることは間違いありません。


クラスがうまくいかない、授業がうまくいかない。そんな時はどうしても「明日学校行くの嫌だな。」「仕事行くの嫌だな。」などと思ってしまいますよね。


しかし、逆に学級経営が上手く行くとその世界は一変し、

【明日もみんなに会えるのが楽しみ!】

【仕事楽しい!】そう思えるようになるものです。


誰だって教師なら、最高のクラスを作りたいと思ったりしますよね。クラスの生徒がお互いを思いやり、優しさがあふれるクラスができたらとても素敵です。


本ブログでは、感動の学級経営シリーズとして、1年の最後に全員が涙して終われることを目指し、若手教師のみなさんの学級経営に、少しでもお役に立つことができればと思っています。

今回は、

・【コピペ可】思いやりを育む深い語り 
・【私のこたえ】全国作文コンクール文部科学大臣賞作文紹介               
・【Word】思いやりを育むとっておき道徳ネタ

という内容を、中学校教員として学級満足度100%を達成し、都道府県優秀教員に推薦された僕が解説していきます。

【コピペ可】学級経営で役立つ思いやりを育むための語り【中学校】

思いやることの大切さ
年度始めのこの時期だからこそ、仲間を思いやる気持ちを持とう。
ディズニーリゾートを例にして紹介します。ディズニーは、多くの人が知っていると思うけど、すごく楽しくて、幸せな場所です。そのディズニーでもし、

・働いている人が、好き勝手に自由に休憩している
・お客さんが自由にお店のものを持って帰る
・ダンサーの人が、疲れたから勝手にさぼって休憩している
・お客さんが、自分が早く乗り物に乗りたいからみんなを無視して一番先頭に行く。

これでは決して幸せな空間は作れません。
一人で考え、行動するのではなく、みんなが考えて行動するから幸せが生まれるのです。
幸せとは、「何でも自由に思ったことを言ったりやったりする」ことではありません。
まずは、一人ひとりが、お互いを思いやる気持ちを持ってください。
クラスは、人のように成長していきます。主人公はみんな自信です。
先生はなにが言いたいかというと、クラス編成でこのメンバーを見て、「友達がいない」、「つまらない」、「他のクラスが良い」そう思っている人もいると思います。それは仕方のないことです。しかし、それは口にすべきことではありません。
始業式で、○○さんが言っていた言葉を覚えていますか?「後ろ向きな言葉」ではなく、「前向きな言葉」をたくさん使っていきたいと。。。とても素晴らしい考えですよね。その方が、周りの雰囲気が良くなるし、楽しいし、団結力が高まるからです。そんな考え方をできると素敵ですね。
ところで、不思議なことに、明るい人の周りには常に人が集まります。楽しい人の周りは、たとえ人環境が変わっても、いつも楽しくなります。
「友達がいないから嫌だ!」ではなく、
新しい人ばかりだ!たくさん友達を作って楽しくしたい!みんなよろしくね!」 そんな前向きな発想ができると、この先周りの状況がいくら変わっても大丈夫な人になっていくはずです。今はまだこのクラスは「0」です。ここから全員でスタートし、楽しいクラスを一緒に作っていきましょう。

学級通信より

これはあくまで一例ですが、

学級経営がうまい先生は、1つ1つの語りが深いです。

例えば生徒指導で、
「スカートを短くするな!」
「時間はちゃんと守れ!」
「ケータイは持ってくるな!」
「中学生になってので勉強を頑張りましょう!」
「人のことを殴ってはいけない!」
「体育祭の練習はみんなで団結して頑張りましょう!」
「挨拶は大きい声でしましょう!」
等々、良く聞かれる文言です。

しかし、結論から言って、この指導では浅いのです。

なぜスカートを短くしてはいけないのか

なぜケータイは持ってきてはいけないのか

なぜ勉強を頑張らないといけないのか

この【なぜ】を語れるか語れないかで、学級経営には圧倒的な差ができるのです。

【深堀り】ができる先生は、理にかなっているため、生徒からの信頼も厚いことが多いです。更に言えば【どれだけ質が高い深堀りができるか】、ここに生徒指導で力のある先生や、学級経営がうまい先生とそうでない人に大きな差があるのです。

しかし、みなさんは「え、そんなに1個1個答えられない…。」という方がほとんどだと思います。僕もそうでした。
今全てのことを深堀りできなくて全く問題ありません。

コツは、学級通信などを使って、1つ1つ潰していくことが大切です。

【私のこたえ】全国作文コンクール文部科学大臣賞作文紹介

これは、ある中学生の答え

期末テストまであと1週間足らず。そんな毎日を焦って過ごしている時、1人の友人が私に悩み事を持ちかけてきたのです。彼女の気持ちはとてもよくわかるので、どうにかして解決できないものかと一生懸命考えてみました。すると、そんな時ふと、私の頭を横切った声がありました。「もうすぐテストそんな余計なことを考えている場合じゃないのに…。」とても悲しい声です。私はその中に、いちばん醜い自分をみたような気がしてやるせなくなりました。私の将来を決めるテストがあります。友達が悩んでいます。私にとって、どちらが本当に大切なことなのでしょうか。

高校進学の受験戦争の中で、特に3年生ともなると、友達として互いに励ましあおうとは考えないで、むしろ互いに相手を気落とそうとする姿が見えてくるようです。受験戦争という自由競争の世界では、勝つことが要求されます。そうすると相手の失敗や不運も、結果として自分の勝利へと繋がることになるのです。今の私たち中学生の中に、こういったことを喜ぶ貧しい心や、冷たい交友関係があらわれ始めている事は、見過ごすことのできない大きな事実です。多くの人は、勉強というものを受験のためだけのものと考え、英語の単語や、数学の公式や、歴史の年号を丸暗記して、ただテストの点数だけに喜んだり悲しんだりしています。しかし、そこに残るものは、一体何なのでしょう。ただ、焦りと不安と疲労感があるだけではないでしょうか。こんな緊張の連続の生活では、孤独感に駆られ、悩む若者ができて当然です。孤独さに耐えられず、家出をしたり自殺をしたりする人もいます。孤独さに反抗して、勉強もせず、わざと怠けたり、乱暴なことをする人もでてきます。

一人ぼっちだと思うときほど悲しいことはないと思います。今の私たちにとって、まず何よりも必要なものは、互いにフェアな態度で共に学び合える仲間です。友達です。1人できないことも、仲間意識があればそれに立ち向かう勇気が出てきます。「受験」を戦争という言葉と結びつけぬようにするためにも、学歴偏差の社会に流されぬようにするためにも、人間同士のつながりを大切にしていくべきだと思うのです。そのためには、たとえどんなに悪い条件の中でも、自分の「人間的な誠実さ」だけは自分自身の力で守り続けて欲しいと思います。「人間的誠実さ」とは、人間の基本的条件です。そこから交友関係が始まります。そこからお互いの信頼関係が得られます。優しい心の触れ合いが出来上がります。

心の誠実さというもの、仲間というものを大切にしたいと感じるようになった今、私にとって本当の勉強が始まるような気がします。ただ型にはめられた受験勉強するのではなく、失敗を恐れず、もっと無駄だと思われるようなこともたくさん経験したいと思います。あらゆるところから知識を広げ、生き生きとした1人の私を作り上げたいと思います。

そうして、私の中の精一杯の誠意で、たくさんの仲間ひきつけ、何事にも揺らぐことのなく助け合える強い連携を、大きく広げていきたいと思っています。  

大阪府堺市中学校3年生

全国作文コンクール文部科学大臣賞の作品 大阪府堺市中学校3年生

作文を書いた人は現在、国家資格を取得し、事務所を開いて活躍されています。中学3年生を担任する際に、毎年学級通信で紹介していました。

【Word】思いやりを育むとっておきの道徳ネタ

今回紹介するのはケツメイシ(J‐POP)の【仲間】という曲を用いた道徳の授業です。生徒たちの変化も見られ、J‐POPを用いるという斬新な授業のため、生徒も楽しんで取り組んでくれます。

ねらい

互いに励ましたり、高め合ったりするような仲間の大切さを感じ取る。

下に行くと指導案をWordでダウンロードできます。


↓導入


↓展開


↓まとめ


↓ワークシート


↓歌詞

別に怒ってなんかないよ ただお前のあきらめた姿がキライなだけ
下を向いてないで次はガンバレよ 結果より気持ちだろ オレらに必要なのは
頭抱えないで  まわりを見てごらん 君が素直に頼れば 支えるから
つらいときはそっと後ろを見てごらん オレ達が うなずいてあげるから
楽しい時だけが仲間じゃないだろ オレ達は 共に悔しがり
共に励まし合い 生きてゆく笑顔の日々を

お前の小さい背中見たかね お前だからこそ 余計な事言いたかね
欲しいのはなぐさめ? 傷のなめ合い? 安っぽいそんな事 俺にはやれない
とかくとやかく 言いたくはないくだらない言い訳も聞きたくない 
オレも悔しい 分かってんだろ? 皆見えないとこで戦ってんだ
どうしようもない時は俺らだろう 共に越えただろう? やってこれただろう?
周り見ろいるぜ 多くの仲間 言葉はいらね 気持ち届くのだから
泣きたきゃ泣けよ 涙も汗もいつかは報われる 信じて行けよ 
いつまでたっても変わらない お前はオレたちの仲間
悲しい時だけに泣くんじゃないだろ オレ達は 共に立ち上がり 
共に喜び合い 支えあう涙の日々よ

お前はそこで諦めるのか? ここまで来たのにやめるのか?
悔しかったらそっから立ち上がれ 越えてきただろ お前のやり方で
忘れるな 俺ら友であり ライバル 薄っぺらな関係ではないはず
だが本当きつけりゃ支えとなる 俺だけじゃない仲間 体を張る
つらい時こそのオレらで 互いに支え合って これまで 
ここからでもお前は見えてるから 本気のお前も知ってるから 
お前 笑う日 俺らも笑おう 泣く日あるならば共に語ろう 
そうしてここまでやってきたから 誰何言おうが 俺たちは仲間

ただ前を向いて走り続けた お前の名前を叫び続けるよりも
前も見えなくなった時のお前の側で 共に笑ってあげるよ 
楽しい時だけが仲間じゃないだろ オレ達は
共に悔しがり 共に励まし合い 生きてゆく笑顔の日々を 
悲しい時だけに泣くんじゃないだろ オレ達は
共に立ち上がり 共に喜び合い 支え合う涙の日々よ
別に怒ってなんかないよ ただお前のあきらめた姿がキライなだけ
下を向いてないで次はガンバレよ 結果より気持ちだろ オレらに必要なのは

ケツメイシ/仲間 教育活動のため使用


↓指導案(Wordファイル)

まとめ

いかがでしたでしょうか。【感動の学級経営シリーズ】として、今後も違う視点から色々と書いていこうと思います。みなさまの学級経営に、少しでもお役に立つことができたら嬉しいです。またぜひご覧ください。以下の記事も合わせてご覧ください。

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