感動の学級経営中学校編「圧倒的な生徒の伸ばし方」

学級経営

感動の学級経営中学校編「圧倒的な生徒の伸ばし方」

教師になった自分自身が【仕事楽しい!】そんな風に思えることって、すごく大切ですよね。

しかし、授業がうまくいかない、クラスがうまくいかない時は「明日学校行くの嫌だな。」「仕事行くの嫌だな。」と思ってしまったりもします。

逆に、学級経営が上手く行きだすと世界は一変し、【明日もみんなに会えるのが楽しみ!】と思えるようになるものです。誰だって最高のクラスを作りたいと思うことは当然のことですよね。

そこで本ブログでは、感動の学級経営シリーズとして、若手教師のみなさんの学級経営に、少しでもお役に立つことができればと思っています。今回は、

経験が浅くても、良い学級経営ができる理由
学級経営で生徒を伸ばすために大切なことは何か
圧倒的に生徒を伸ばすための取り組み事例

という内容を、中学校教員として学級満足度100%を達成し、都道府県優秀教員に推薦された僕が解説していきます。

経験が浅くても、良い学級経営ができる理由

「私まだ経験も浅いし、スキルもやり方もまだまだ未熟だから不安だな」そう感じている先生も多いと思います。

確かに先輩方には経験やスキルはあると思います。しかし、だからといって良い学級経営ができるわけではないのです。どれだけ経験を積んでも、どんな先生でも、みんな迷っています。逆に経験とスキルにあぐらをかき、熱意に欠け、生徒の個性を見ようとしない人が半分以上だと思っています。

では、若手のみなさんの武器とはなんでしょうか。

1つ目は、今こうして学ぼうとしている意欲です。良いクラスを作りたい、そんな向上心があります。生徒をもっと良くしたいという本気度があります。素人だろうがなんだろうが、【本気】というものは人に伝わるものなのです。それは生徒も、保護者も、周りの教員にもです。例えばみなさんの部活で、素人だけどいつも本気で一生懸命練習を頑張る生徒がいたとき、応援したくなりませんか?「ああ、この子は上手くなるだろうな…」そんな予兆を感じますよね。

2つ目は、若いからこそ生徒たちと対等に話すことができます。共通の話題、流行、近い距離で話せるからこそ、他の先生には話さないことも話してくれるのです。

3つ目は、体力面。心も体も元気であり、少し休めばすぐに回復する力があります。先輩よりもフットワークも軽く、ガッツがある。教師というのはエネルギーがかかる仕事ですから、これがとても大切です。中堅以上の先生方は、職員室でよく休んでいませんか?(笑)寄る年波には勝てません…。

そして4つ目は、保護者や先輩の先生から応援してもらえます。1つ目でも触れましたが、熱心に頑張る姿は思っている以上に見られているのです。先輩から良い情報や授業のネタを仕入れることもできます。

学級経営は、不器用に遠回りするからこそ深いものが得られるのです。たくさんの経験をし、失敗をすることが大切です。ですがそれは、みなさんにとって本当の失敗ではありません。

私は失敗したことがない。
ただ、1万通りのうまく行かない方法を見つけただけだ。
失敗すればするほど、私たちは成功に近づいている。

トーマス・エジソン

人は、何かに勝った時よりも負けた時、上手く行った時よりも、上手く行かなかった時の方が、何十倍、何百倍も成長するものです。みなさんの今の伸びしろは計り知れません。

経験が浅くても、良い学級経営ができる理由
・学ぶ意欲がある
・生徒たちと対等に話すことができる

体力がある
・応援してもらえる

どんなに不器用でもみなさんの【一生懸命】は、生徒に伝わる

学級経営で生徒を伸ばすために大切なことは何か

この図は、マサチューセッツ工科大学(世界大学ランキング1位を取ったこと有)のダニエルキム教授(組織開発の第一人者)が提唱した成功循環モデルです。誰もが「行動の質」に着目しがちだけど、本当に大切な事は「関係性の質」を改善することだと言っています。この関係性の質を築くことが、行動の質を高め、結果に結びつくのです。

例えば、授業で生徒が話をちゃんと聞いてくれない時、ほとんどの先生は「どんな風に授業をしたらいいのだろう」と考えます。

クラスがうまく行かない時、 
「私の何がいけないのだろう」
「どんな話をしてあげればいいのだろう」

生徒指導をする時、
「どんな風に指導すればいいだろう」

そうやって、【行動の質】を考える先生がほとんどです。

しかし、根本が違います。図でもあるように、組織開発、良いクラスを作るうえで最も大切なことは【関係性の質】なのです。

先生と生徒、生徒同士、この関係性の質を高めていくことが、クラスの成功には最も大切です。

そして先生と生徒の関係性の質を高める上で大切なことは、

【褒める】【認める】【共感する】ことです。

そうすることで、
「この先生は僕のことを見てくれている」
「この人になら、本音を話せる」となってきます。

更に、生徒自身の承認欲求を満たし、自己肯定感を上げることもできます。

これは僕の偏見かもしれませんが、日本の中学校は個性を見なさすぎます。兵隊を作っているイメージです。

小学校…個性は認めない
中学校…個性は認めない
高校…個性は認めない
大学…個性的な人かっこいい
就活…あなたの個性を見せて
社会人…個性は認めない

Twitterで6万リツイートされた文章

そもそも日本が兵隊を養成する国なのですが、もっと、それぞれの違いや良さを認め合いながら、チームを作るべきだと思っています。

人それぞれ違う環境で育っています。人は環境で作られますから、一人ひとりが違って良いのです。僕が作るクラスのチームの定義は以下の通りです。

チームの定義

個性を理解するためには、じっくりと時間をかけて生徒の声に耳を傾けることが大切です。コミュニケーション能力で1番大切なのは、【面白く話せること】でも【わかりやすく話すこと】でもありません。大切なのは【聞く力】です。

【読む】【書く】【話す】は学校で習いますが、【聞く力】は学校では習えません。従って、先生たち自身もとても下手くそな人が多いように感じます。特に、スキルと経験に凝り固まった教員は、生徒の話を聞こうとはしません。今から心がけていきましょう。

良いクラスを作るために最も大切なことは、
関係性の質を向上させること


そのためには、【褒める】【認める】【共感する】

生徒の話を良く聞き、個々の違いを理解する

【即実践可】具体的な取り組みの紹介

さて最後に、すぐにみなさんが実践できるような、具体的な取り組みについて解説をしていきます。前章では、学級経営を成功させる上で最も大切なことは【関係性の質】を上げることだと述べました。

そしてそのためには【褒める】【認める】【共感する】必要があります。

具体的にどのようにすれば良いかをいくつか解説します。

呼び出しの法則

個別指導の極意は「悪い時」ではなく「良い時」に呼び出すこと

みなさんのクラスに、問題行動が多い生徒がいます。

例えば、
今目の前で、教科書を見せてあげたりボランティアをしてくれたり等
ポジティブな様子が見られました。
その生徒をあなたは呼び出します。
生徒は
「なんで呼び出されたの?!」
「俺なんかしたか!?」
といったふうにテンパっていることでしょう(笑)
教員のみなさんも、生徒を個別で呼び出すときは「悪いことをした時」と思っていたと思います。
生徒もそれは同じです。

そんな時、みなさんがこんな声掛けをしました。
「○○君!今日隣の○○さんが教科書忘れたからって見せてあげてたね!」
「○○君のそういうところ、すごく良い!」
「素晴らしかったから呼び出しちゃった!」
すると目の前の生徒は、
「え…それだけ?(笑)」
のような反応をすることでしょう。
そしてその時生徒の顔を見てください。
少しニヤけていますから(笑)

そしてこう続けます。
「今日の○○君は本当に良かったね!でもさ、人って間違ったこともするのが普通じゃん?だから、良い時もあれば悪い時もあるわけで…。そうなった時は、またきちんと話そうね。」

仮にこの数週間後、
この生徒が間違ったことをしてしまった時、
またあなたはその生徒を呼び出し、生徒指導することになります。
でもそんな時、
「今日は間違ったことをしてしまったね。それはやっぱりいけないことだと思う。でもね、私は○○君が△△のような良いとことろもあることも知ってるよ。」

この言葉をかけるだけで、生徒指導には心が宿ります。
あなたの話を真剣に聞いてくれます。あなたが言うなら「正さなくてはならない」と思ってくれます。もっと言えば、あなたを悲しませたくないと思ってくれます。良いことと悪いことが、生徒の中ではっきり区別することができるのです。

そんなやり取りを続けていくと、その生徒はあなたに心を開き始め、本音が話せるようになり、うまくいけばクラスのリーダーへと大成長を遂げていきます。問題を起こす生徒は裏を返せば、人と違うことができる、少数派としての強さ、行動するエネルギーがある。そう僕は考えています。少し考え方を変え、力の向けどころを変えてあげるだけで爆発的な力を発揮してくれるのです。それを引き出し、導いてあげるのが、みなさんの仕事なのです。

学級通信

実物を見た方が早いと思いますので、ぜひご覧ください。

画像のように、1人にフォーカスすることもあれば、複数人に焦点を当てることもあります。これをHR等で読み上げてあげると生徒は喜んでくれます。ぱっと見、無表情のように装ってますが、家で親に見せたりしてます。照れ隠しです(笑)中学生ですからね。

個人ノート

個人ノートは賛否両論あります!みなさんの負担も少し多くなります。しかし、一人ひとりと信頼関係を深めたい、本当に良いクラスを作りたい、そんな人にとっては教育効果は超抜群です!

実はこの個人ノート、僕が初任の頃に担当してくれた指導教官がこっそり教えてくれたものでした。生徒には以下のように通知します(口頭でも学級通信でも構いません)

  1. みんなと個人個人でノートでやり取りをしたいと思います
  2. ですので、各自1冊ノートを用意してほしいです
  3. ノートの大きさは自由、メモ帳でもいいですし、A4でも大丈夫です。
  4. かわいいノートでもシールとかが貼って会ってもOKです。
  5. 書く内容は自由です。恋バナ、相談事、部活近況、家族の話、土日遊んだこと、等々なんなら絵でも構いません。皆さんに任せます。
  6. 1つ約束するのが、先生(僕)以外の人には絶対に誰にも見せません。
  7. 毎日やり取りするのはお互い大変なので1班ごとに回収して、先生が見た返事や感想を書いて次の班へ…。というのを繰り返していこうかと思います。
  8. 先生もみんなと同じくらいの量を書きたいと思います。

といった感じで生徒とやり取りをしていきましょう。注意点は、1日1班でローテーションすると言ってしまうと自分の首を絞めることになるので、ペース配分は無理をしないようにしましょう。

これを実践すると、特に女子生徒がとんでもない量の文を書いてきたりします。やはり中学生は、男子生徒よりも女子生徒の方が繊細で少し扱いずらい傾向がありあます。(ざっくりです)この個人ノートは、女子生徒やコミュニケーションが苦手な男子生徒との信頼関係の構築に最適です。

文量が1言しかない生徒がいてもOK
やり取りの量は人それぞれで良い

無理の無い範囲で、ぜひチャレンジしてみてください!

まとめ

いかがでしたでしょうか。【感動の学級経営シリーズ】として今後も違う視点から色々と書いていこうと思います。みなさまの学級経営に、少しでもお役に立つことができたら嬉しいです。またぜひご覧ください。

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