【教育のプロが教える】教師に向いている人の特徴5選

学校の先生について

【教育のプロが教える】教師に向いている人の特徴5選

大学で教職を取ったはいいけど、「私教師に向いているのかな?」や、ずっと教師を目指してきたけど「そもそも私そんなに人前で話すの苦手だしな…」、「うまくいくのかな…」そんなことを考える人も多いと思います。そこで今回は、

・教師に向いている人の特徴
・教師に向いていない人の特徴
・○○が苦手でも大丈夫なの?!
・【まとめ】1番手っ取り速い見分け方

このような疑問に、現在複数の大学で組織開発の研修を担当し、中学校教諭をずっとしていた僕が解説させていただきます。ぜひご覧ください。

教師に向いている人の特徴5選!

早速本題です。まずは結論、この5つが当てはまっていれば、あなたは教師になった後、やりがいを持って楽しくやっていけると思います。2~3個当てはまっていれば問題なしです。

・教えることが好き
・子供が好きであり、成長をサポートしていきたい
・人と話すことが好き
・探求心が強い
・サービス精神が強い

他にも要素はありますが、【まずはこれ!】といったものをピックアップしました。特に後半の2つに関しては実例も解説しているので、そちらの文もぜひご覧ください。

教員に向いている人①:教えることが好き

みなさんは、過去に誰かに何かを教え、「ありがとう!」と言われたとき【嬉しい!】と思ったことや、【やりがい】を感じたことはありますか?僕は、ずっと数学が得意で、中学の授業の時、友達に教える中で、できなかった問題ができるようになり、「助かった!」「やっとわかったよ!」と言ってもらえたことがとても嬉しかった記憶があります。これが教員になろうと決めた理由の1つでもあります。
まず教員に向いていると思う人の条件は、何かを教えるのことが好きな人です。勉強、スポーツ、ダンス、ゲーム、なんでもいいですが、何かを人に教えることが好な人は教員に向いています。もしかしたら、教師が天職かもしれません。なぜなら、授業作りや子どもたちとの話のネタづくりなども楽しんで取り組むことができます。【授業するのが楽しい!】というのが教師では最強なのです。

教員に向いている人②:子どもが好きであり、成長をサポートしていきたいと思える

基本的に先生になる人は、子どもが好きな方が多いです。小中高、どこのカテゴリーかにもよりますが。毎日生徒と関わる仕事なので、【子供が嫌い】という方にとってはしんどいかもしれません。教員の仕事は、授業以外にも、行事や学校生活を通して子どもたちの成長をサポートすることも含まれます。学校生活、友人関係、行事等、いろいろな面で、子どもたちを見等り、サポートする必要があります。体育祭や音楽祭が好きだった、良いクラスを作りたい、部活も頑張って指導したい。そう思える方は、授業以外の場面でもやりがいを感じ、教師を楽しむことができます。

教員に向いている人③:人と話すことが好き

教師はコミュニケーションの仕事でもあります。「人と話すことが好き」というのは教師になるうえでとても大切な資質です。ただこれは、コミュニケーションが得意かどうかは関係ありません。人前で話すことや、年上の人と話すのが苦手…等々、「苦手」は考えなくていいです。ざっくり「私、人と話すこと好き。」といった感じなのであれば十分です。そもそも最初からコミュニケーションが得意な人なんていませんからね!なので安心してください。PCの前で座っているより、人と話している方が好き、くらいで大丈夫です。

教員に向いている人④:探求心が強い

教育という分野は、時間をかければかけるほど質の高いものが提供できます。特に授業はそうです。そして当然そこには、クラス全体の満足度や生徒の授業の定着にも大きく繋がっていきます。ですので、最低限のことだけやればいいやといった考えで教師をすると、全ての質が下がり、結論みなさん自身が傷つくこととなってしまいます。なので例えば、「音楽祭で最優秀賞を取るためには、何が足りないんだろう」「どんな知識をつければいいんだろう」とったように、「どうすれば生徒が良くなるだろうか」を考え、これまで触れてこなかった分野に対しても学びを深めることができるかどうかは、教師になった後、良い先生になれるかどうかにおいてとても大切です。

教員に向いている人⑤:サービス精神が強い

④でも触れたように、教育という分野は時間をかければかけるほど質の高いものが提供できます。例えば、【生徒が下校し、放課後教室を綺麗に整備し、掲示物を整える】だったり、【生徒が書いた自己評価カードに〇だけではなく、コメントも書いてあげる】等、これらは、【やらなくても】良いものです。しかし、【やった】方が教育の質は上がります。このように、民間企業では顧客満足度といいますが、生徒の満足度をあげるために奉仕できる、サービス精神が強い人は、きっと良い先生になると思います。

教師に向いていない人の特徴5選

次は反対に教師に向いていない人の特徴をご紹介します。特に、これから教師になるかどうか迷っている人も多いと思います。教師になった後に「イメージしてたものと違うな…」「毎日しんどい」「やめたい」なんてことにはなってほしくありませんので、ぜひこのパートも自分事としてご覧ください。早速結論です。生徒に向いていない人の特徴とは、

1.マイナス思考が強く、小さなことで落ち込むorストレスを溜める
2.一匹狼タイプである
3.子供が好きではない
4.人と話すことが負担と感じる
5.優しすぎる

といったものです。これに2個以上当てはまっていれば、【教師】は要検討です。逆に当てはまるものがなければ、教師への挑戦をぜひ前向きにご検討ください。こちらの【向いていない人】については、こちらの記事で詳しい解説をしていますので、ぜひご覧ください。

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○○が苦手でも大丈夫なの?

人それぞれ苦手分野というものはあるものですよね。私も実際、教師になる前は「教師になってみたいけど、人前で話したことがないから苦手だし不安」という気持ちがありました。そんな「○○が苦手でも大丈夫なの?」にお答えします。

「人前で話すのが苦手」でも大丈夫なの?

まずは、「人前で話すのが苦手」でも大丈夫かな…、そう考えている方、安心してください。これは教師になろうとする人ならほとんどの人が思うことです。確かに大学生活までで人前で話す経験なんて中々ありませんよね。プレゼンの発表会や生徒会等に所属していたといっても数回のことだと思います。その度「緊張で足が震えた」経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。結論、
大丈夫です。
確かに最初は緊張しますし、うまく話せず、悩むことも多少はあるかもしれません。しかし、人は環境によって作られるものです。教師という環境は毎日人前で授業をします。その環境がみなさんに【慣れ】を与えてくれるのです。例えば、教師になって3年経った人が改めて「生徒の前で話すのが苦手」と言う人は99%いないでしょう。例えば【人見知り】もそうです。「私人見知りなんですよね」という人がたくさんいますが、それは一体だれが決めたんでしょう。それは他人が決めたわけではなく、自分自身が決めたものです。今日「人見知り」であっても1年後「人見知り」とは限りません。環境を変えれば、自分を成長させることができるのです。何が言いたいかというと、「人前で話すのが苦手」だったあなたは、【教師】という仕事を通してわずか1年程度で【特技】にまで成りうるのです。大切なのは、「決め込まないこと」。生徒も成長していくように、教師もどんどん成長していけるというのがこの仕事の素晴らしいところです。僕も最初は足が震えていました。しかし今となっては1000人の前で講演するときも堂々と話せるようになっています。

「年上の先輩との付き合いが苦手」でも大丈夫なの?

「職場の先輩との人間関係が不安」、「年上の人苦手なんですよね」、「変な先輩にいじめまがいなことされないかな」等々、人間関係に懸念点がある人もいると思います。まず皆さんにお伝えしたいのが、先生たちは民間企業に比べてかなりフランクです。ぎちぎちの上下関係はほぼありません。教師の世界では、先輩教員のことも同僚(管理職は別)と呼んだりします。きっと皆さんは、大学でビジネスマナーや敬語を学んできていると思いますが、基本的には、それだけできれば十分です。更にこのご時世ですので、パワハラ、モラハラ等かなり厳しくなっていますから、その点先輩たちはかなり配慮してみなさんに接してくれるはずです。なので心配する必要はないかと!ただし、教師というのは、みなさんも経験があるとは思いますが、職場に一人は変わった人がいます(笑)この【変わった人】というのが、いわゆる頑固な人だったり、キレやすい人だったりするわけです。そんな人がみなさんの身近にいたら、1番のおすすめは【懐に入り込んでおく】ことです。僕は正直、そのような先生と何度もぶつかってきましたが、結局協力し合える、認め合える関係性の時が1番仕事がしやすかったです。たとえみなさん的に【わけのわからない】ことを言っていても、うなずき、共感し、笑顔でリスペクトしに行ってみてください。笑顔で話しを真面目に聞いてあげるだけでも全然違います。

「子供と接したことが過去にない」けど大丈夫なの?

教師に憧れ、教職を取ったはいいものの、実は自分自身が子供と接しながら何かボランティアをしたりした経験がないんだよな…。という方も多いと思います。
大丈夫です
まず、子供と接したことがないということですが、子供を動かすより大人を動かす方が10倍大変です。職員室にいる大人を動かすより、生徒を動かした方がよっぽど早い。そして、これまでの子供と接してきた経験というのは、どんな人であっても、教師になって数カ月で上書きされます。教師というのは毎日子供と接する仕事ですから。その環境によってすぐにみなさんの感性は磨かれていくことでしょう。「子供が嫌い」という人には向いていない仕事かもしれませんが、「子供は好き。だけどあまり接いてこなかった。」という方は全然問題ありません。一瞬で慣れます。

「私、不器用」なんだけど大丈夫なの?

「私、周りに比べて要領悪いし、教師ってテキパキしていないと、できなさそう…」という悩みがある人へ。確かに、自分を周りと比べると、物覚えが悪いとか、失敗しがちとか、色々ありますよね。確かに「要領の良さ」、「器用さ」は仕事のスピードには確かに関わるかもしれません。しかし大切なのはそこではないのです。1番大切なことは【一生懸命】やることです。生徒というのは怖いくらい先生を見ています。たとえどんなに仕事ができて、やることが早くても、手を抜いている、本気で思ってくれていないということは全て生徒に伝わっているものなのです。仮にあなたが不器用であっても、生徒のために不器用なり一生懸命考え、遅いなりにでも生徒と本気で向き合えば、バリバリ仕事をこなすビジネスマンのような教員よりもはるかに良い先生になれます。あなたの「一生懸命」は生徒、そして保護者までにも不思議なことに伝わっているものなのです。もっと言ってしまえば「私○○先生のクラスが良い~!」といったふうに、人気のある先生は不器用な先生の方が多いかもしれません。

「人に対して怒ることが苦手」でも大丈夫なの?

人によっては「叱るのも、怒るのも苦手」で、「教員になるには演技をして怒らなければならない」なんて言われて向いていないのでは、と悩む人もいるかと思います。特に今のご時世、人に怒ることなんて滅多にありませんよね。みなさんが中学生だったころ、廊下で怒鳴っている先生とかもいたと思います。まず前提として、生徒をきちんと観察することは大切です。そして、間違ったことがあれば注意する必要もあります。しかしそれは【怒る】と隣り合わせにあるものではないと考えています。怒らなくても良い教師になる方法は下記からご覧いただけます。

まとめ【1番手っ取り早い見分け方】

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。もうここまで来た人に関しては1度は「教員になりたいな」と思ったことがある方だと思います。僕はその気持ちが1番大切だと思っています。「なってみたい」のなら「なってみればいい」そう思います。終身雇用の時代は終わりました。今の日本は1つの職のみで終わる時代ではありません。まずは挑戦してみる。それでいいと思います。スキルや苦手克服は後からいくらでも付いてきます。そして、このブログは、そんな試行錯誤しながら、一生懸命頑張るみなさんのような若手の教師を応援するために作られたブログです。現場に出て、何か困ったことがあればぜひまた戻ってきてください。きっと皆さんの背中を押すような、ヒントになるような記事を投稿してみせます。みなさんが、素敵な教師生活を送れることを願っています。それでは!

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