【超有料級】中学校の学級経営で最も大切なこと7選

学級経営

【超有料級】中学校の学級経営で最も大切なこと7選

若い先生の中には、まだ経験も浅く、日々を悪戦苦闘しながら教育にのぞんでいる先生も多いと思います。なんで生徒達は言うことを聞いてくれないのだろう…。クラスをもっと団結力があるチームにしたいな…。もっと楽しく教師がしたい。誰もが最初は悩みます。
生徒と共に笑顔で、毎日が楽しく、成長し団結し、最高のクラスにすることができれば素晴らしいですよね。そこで今回は、

【超有料級】中学校の学級経営で最高のクラスを作るために最も大切なこと

といった内容を、中学校教員として都道府県の優秀教員に最年少の26歳で推薦され、学級満足度が100%だった僕が解説します。僕はこの7つを徹底的に意識した結果、優秀教員の他にも学校行事では優勝を逃したことがほとんどありません。クラスの生徒たちは1年が終わる日には泣きながら解散をしていきます。更に僕は現在、その経験が活き、いくつもの大学で組織開発にも携わらせていただいています。きっと何かみなさんの役に立つ情報があるはずです。

学級経営論

みなさんは担任の先生として、【ボス】になってはいけません。【リーダー】になってください。クラスは台車引きと似ています。まず1学期は台車に子どもを乗せて教師が一生懸命引っ張ります。すると2学期になると何人かが台車から降りて教師と一緒に台車を引っ張ってくれます。3学期になれば教師を台車に乗せて生徒が引っ張ってくれます。そうすることでクラスが完成していきます。教育現場には生徒に対して【ボス】のような先生が圧倒的に多いです。みなさんにはそうなってほしくないと思います。

中学校の学級経営で最も大切なこと7選

ここからは、僕が学級経営において最も意識していた7項目を解説します。

黄金の3日間

1.何があっても怒らない
2.とにかく褒められるところを見つけまくる
3.△や×が付く生徒(問題児)に役割を与え、皆の前で褒める

生徒たちは学年が上がり、何か「頑張ろう!」、「今年こそは○○をやっていこう」といった前向きな気持ちになっています。そこを認め、みんなの前で褒めることが大切です。たった一人に対して役割を与えるとなると、場面が限られてきます。なので、私がいつもやっていたのは、教科書の運搬や、椅子、机の移動等、数人に向けた役割に混ぜるといったもです。「ここの列の人ちょっと協力してほしいです!」みたいな呼びかけで構いませんから、その中に「問題を抱える生徒」が混ざるようにしてください。あなたに褒めてもらった生徒は嬉しくなって、その「行動」の更に上を行くパフォーマンスを発揮してくれることも多くなるでしょう。生徒というのは、みなさんが思っている以上に自己肯定感が低く、承認欲求が強いものなのです。更にもっと効果を期待したいのであれば、帰りの会(HRや学活でもOK)や学級通信等でクラスの前で呼名、拍手をしてあげたりすると良いと思います。

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生徒指導の取り組み

個別指導の極意は「悪い時」ではなく「良い時」に呼び出すこと

みなさんのクラスに、1人は△や×がつく、いわゆる問題児のような生徒がいると思います。そんな、悪い子がいいことをしたときこそ呼び出し、褒めてあげてください。

具体的な場面を想像してみます。今あなたの目の前でポジティブな様子が見られた問題児がいます。その生徒をあなたは呼び出しました。
生徒は「なんで呼び出されたの?!」「俺なんかしたか!?」といったふうにテンパっていることでしょう(笑)
教員のみなさんも、生徒を個別で呼び出すときは「悪いことをした時」と思っていたと思いますが、それは生徒も同じなのです。そんな時、みなさんがこんな声掛けをしました。
「○○君!今日隣の○○さんが教科書忘れたからって見せてあげてたね!」
「○○君のそういうところ、すごく良い!」 「素晴らしかったから呼び出しちゃった!」
すると目の前の生徒は、
「え…それだけ?(笑)」のような反応をすることでしょう。そしてその時生徒の顔を見てください。少しニヤけていますから(笑)そしてこう続けます。
「今日の○○君は本当に良かったね!でもさ、人って間違ったこともするのが普通じゃん?だから、良い時もあれば悪い時もあるわけで…。そうなった時は、またきちんと話そうね。」
仮にこの数週間後、この生徒が間違ったことをしてしまった時、またあなたはその生徒を呼び出し、生徒指導することになります。でもそんな時、
「今日は間違ったことをしてしまったね。それはやっぱりいけないことだと思う。でもね、私は○○君が△△のような良いとことろもあることも知ってるよ。」
この言葉をかけるだけで、生徒指導には心が宿ります。あなたの話を真剣に聞いてくれます。あなたが言うなら「正さなくてはならない」と思ってくれます。もっと言えば、あなたを悲しませたくないと思ってくれます。良いことと悪いことが、生徒の中ではっきり区別することができるのです。そんなやり取りを続けていくと、その生徒はあなたに心を開き始め、本音が話せるようになり、うまくいけばクラスのリーダーへと大成長を遂げていきます。問題を起こす生徒は裏を返せば、人と違うことができる、少数派としての強さ、行動するエネルギーがある。そう僕は考えています。少し考え方を変え、力の向けどころを変えてあげるだけで爆発的な力を発揮してくれるのです。それを引き出し、導いてあげるのが、みなさんの仕事なのです。

褒めるパターン

・個別で呼び出す
・全員の前で
・学級通信に載せる(複数名一緒にが自然)
・他の先生への口コミから声をかけてもらう
 ↑他の先生が知っていると尚喜びます

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教師のスタンス

生徒と近い距離を保ちながらも、教師としての威厳を失ってはならない

若手の先生になると生徒との距離は自然に近くなっていきます。共通の話題、趣味、部活動の相談、生徒が近寄ってきてくれるのはとても嬉しいことです。しかし、あくまでみなさんは教師。生徒の友達ではありません。若手の先生の中には生徒と友達関係になってしまう人が多いのが現状です。みなさんは何かあった時のクラスの最後の砦のような存在です。言う時は言わねばならない。いけないことはいけないと強く言えなくてはいけない。生徒と近い距離なのはとても良いことです。しかし、ここぞという時は、教師として毅然とした態度で生徒に接していきましょう。

また、学校朝会や生徒朝会等、集会の際は、前に出すぎなくらいでちょうど良いです。ほとんどの先生が後ろから生徒たちを見ていますが(もはや何も見ていない人ばかり)、みなさんは前から生徒の表情を観察してください。脇に立てるのであれば斜め前でもOKです。傍観者になって生徒を放置するのではなく、眠そうな生徒、話を聞いている生徒等、みなさんの目で見守ってあげてください。

背中で語る

リーダーの定義:やってみせる

担任の先生はボスではなくリーダーです。生徒から見て「この人に着いて行けば確実だ」、「この人かっこいい」、「こんな大人になりたい」と思わせるような行動をする努力をしてください。大人がかっこ悪いから子どもがぐれる。これに尽きると思っています。時間を守れと言うわりに自分は授業に遅れてくる先生、掃除をしろというのに自分はずっと職員室にいる先生。言ってることとやってることが違う先生、本当にかっこ悪いです。ボスとリーダーの違いを明確にしておきましょう。

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みなさん、生徒にとってGreatなリーダーになっていきましょう!

行事で勝つための取り組み

さて、学級経営の中でも学校行事、特に体育祭や合唱祭等の順位を決める行事は生徒にとってもビッグイベントです。担任の先生としても、なんとかクラスに良い結果を出させてあげたいですよね。僕自身、4クラス並行で体育祭は直近5年連続優勝、音楽祭も4回最優秀賞を取っています。学校行事で勝つために大切なことは、

1学期の清掃指導、給食指導に全力を尽くすこと。

行事で勝つために大切なことは行事の練習を頑張ることにあらずです。チームで勝負事になると、特に部活動や体育祭や音楽祭では「どんな練習をすれば良いのか」「どれだけ練習するのか」「どんな声掛けをすればいいのか」といった、行動の質を見直さなくてはいけないと考える教師がほとんどです。実は、それが大きな間違いなのです。以下の図を見てください。

この図は、マサチューセッツ工科大学(世界大学ランキング1位を取ったこと有)のダニエルキム教授(組織開発の第一人者)が提唱した成功循環モデルです。ここでは、だれもが「行動の質」に着目しがちだけど、本当に大切な事は「関係性の質」を改善することだと言っています。この関係性の質を築くことが、行動の質を高め、結果に結びつくのです。リーダーの定義とは「やってみせること」だと僕は思っています。誰よりも給食の準備を一生懸命やってください。誰よりも掃除を一生懸命やってください。たとえ生徒がついてこなかったとしても、思うように動いてくれなかったとしても、やり続けてください。やり続けていれば、やがてあなたの支援者フォロワーは増えていきます。1学期を終える頃になると、クラスの10人以上があなたと同じような行動をとってくれます。

2学期にある行事は、既に1学期で80%以上が決まっていると言っても過言ではありません。体育の先生だからとか、音楽の先生だからとか、そんな事は関係ないと思っています。クラス全体が高いモチベーションを持って行事に臨むことができれば、あなたのクラスは優勝します。実際に体育祭でいえば、運動神経がものをいうと思っている先生も多いとは思います。しかし、僕は直近5回の担任の中で見ても、当然運動神経が悪いクラスの時もありました。しかし大縄や学年種目等のチーム戦においては常に僕のクラスが最強でした。

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教師にとって最優先事項

教師にとっての最優先は授業である

みなさん、ここには徹底的にこだわってください。授業の開始までに先生が教室にいないなんてことは絶対にあってはなりません。(もちろん特例の生徒指導は除きますが)そして、授業終了のチャイムが鳴っているのにも関わらず、挙手発言や授業を進めることもあってはなりません。プロとしてここにプライドを持ち、50分で収めてください。歯切れが悪くても切り上げましょう。こういう小さなことの積み重ねが、生徒との信頼を築いていくのです。特に時間に関しては【あの先生自分では時間を守れって言っておきながら自分は守らないよね。うざいわ。】なんてことにもなりかねません。僕は3分前着席、終了2分前には授業を終える(チャイムが鳴るまでは教室から出ない)ことを徹底していました。

クラスのルール

有刺鉄線を明確にする

よく生徒の不満の中に【あの先生、俺だけには厳しい】といった声があります。そのような場合、生徒指導の基準が曖昧なことが多いです。ここからはいけない。という基準を生徒が理解している状態がベストです。これ以上出てはいけないという有刺鉄線が生徒の中にはあり、それを出ると注意される、ただ、その中であれば自由にできる。生徒にとってもそれが1番わかりやすいです。とはいえいきなり全てのルールを視覚化できるわけもないので、日々の語りや学級通信、授業等を利用して浸透させていきましょう。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございました。まだまだ経験が浅いうちは、ベテランの先生に比べるとどうしてもスキルは劣ってしまいます。しかし実は、そこは大きな問題ではないのです。担任として最も大切なことは、スキルよりもスタンスです。みなさんが教師として、どんな在り方でのぞんでいるのか。多少不器用でもスキルが無くても、生徒の心を最も動かすのはみなさんの本気度です。本気というのは人を動かします。それはみなさんのクラスの生徒だけではなく、生徒の保護者も、時には皆さん以外の先生だって動かします。【熱心に誠実に】そんな態度でのぞめば、きっとみなさんの努力は報われます。この記事が何かみなさんのお役に立てれば幸いです。それでは、素敵な学校生活をお過ごしください☆

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